くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「瑠璃香は誰にしたの?」
亜美に訊かれてハッと自分の問題に気付いたあたし。
そういえば、亜美の方を気にしててすっかり忘れてた……。
ぎゅっと握りしめていた手のひらを広げると、自分が手にしていたものは、紺色の小さな巾着袋。
トクン、と胸が鳴った。
見覚えが……ある。
忘れられるはず、ないじゃない。
あんな笑顔で……
たった300円ぽっちのプレゼントで無邪気にはしゃいで、満面の笑顔をあたしに向けて。
本当に単純でわかりやすい、バカオトコ。
中身を見なくったって、わかった。
名札を確認しなくても。
「バカ……バカオトコ……」
あたしは自然と涙が溢れてきた。
「え、瑠璃香どうしたの。 大丈夫? そんなにやな奴だったの?」
今度は亜美があたしを慰める番。
だから、あたしは笑顔で言ったげた。
「うん、最低最悪史上最凶の相手だよ。 やだな~~辞退できないってマジ最悪」
裏腹な言葉を出す。
嬉しいのか腹が立つのか、それとも本当にイヤなのか。
自分でもわかんないまま、こうしてあたしの「くるうみ」のパートナーは決定した。
亜美に訊かれてハッと自分の問題に気付いたあたし。
そういえば、亜美の方を気にしててすっかり忘れてた……。
ぎゅっと握りしめていた手のひらを広げると、自分が手にしていたものは、紺色の小さな巾着袋。
トクン、と胸が鳴った。
見覚えが……ある。
忘れられるはず、ないじゃない。
あんな笑顔で……
たった300円ぽっちのプレゼントで無邪気にはしゃいで、満面の笑顔をあたしに向けて。
本当に単純でわかりやすい、バカオトコ。
中身を見なくったって、わかった。
名札を確認しなくても。
「バカ……バカオトコ……」
あたしは自然と涙が溢れてきた。
「え、瑠璃香どうしたの。 大丈夫? そんなにやな奴だったの?」
今度は亜美があたしを慰める番。
だから、あたしは笑顔で言ったげた。
「うん、最低最悪史上最凶の相手だよ。 やだな~~辞退できないってマジ最悪」
裏腹な言葉を出す。
嬉しいのか腹が立つのか、それとも本当にイヤなのか。
自分でもわかんないまま、こうしてあたしの「くるうみ」のパートナーは決定した。