くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
最終話 くるうみ。
~異変
龍神祭と前夜祭から6日後、明日はいよいよくるうみっていう前日にあたしはバタバタと準備に駆け回ってた。
まあ準備って言ってもキャンプみたくあれやこれや用意しなきゃいけない訳でもなくて、強いて言えば当時着てく服とか携帯が許可されるものの選定くらいなんだけど。
くるうみの注意書きが記されたプリントを片手に、あたしは机の前でぶつぶつ独り言をいうアブナい人間と化してた。
まあ、食糧の確保は勇人に任せれば良いかな。あいつは小学生までよく外で自分の食べ物を採ってたらしいから、キノコや山菜なんかに詳しいみたいだし、魚なんかも採るのは得意と言ってたから。
後は持ってく道具。
先輩から教わったんだけど、いざとなれば必要となるからあめ玉があるといいって聴いた。
もちろん持ち込みは禁止されてるから、こっそりとね。
後はサバイバルナイフと乾電池式の懐中電灯と……タオルはひとり2本まで。
それからビニール袋もひとり2枚目までよくて、後は着替えは下着一式だけOKと。
その他にはロープが10m……と。