くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
あたしは以前キミコおばちゃん家で龍神像に接した時、初めて見た白昼夢を思い出した。
あの時、確か勇人もあたしと同じような状態になったって周りの人は言ってた。
そして、それは山潮の神女の神憑りに似てるとキミコおばちゃんのお母さんは言ってた。
もしかしたら、勇人も同じように白昼夢を見ていたのかもしれない。
だったら、白昼夢を自分なりに解釈してあたしがそうなったのだと理解出来たんだろうけど。
あたしのぶつけた疑問に、勇人は答えてくれなかった。
ただ複雑そうな顔でどこか憂いすら見せるその表情を見たあたしは、今までにない雰囲気の彼に戸惑ってそれ以上の質問を重ねられない。
「……見てたんだね、瑠璃香も。いつから?」
逆に聞き返されたのがおかしいけど、それは勇人も見てたという肯定の上に成り立つ質問だから、あたしはそれ以上追求せず正直に答えた。
「確か、勇人と出かけて明石先輩や美紀さんと出会った時。キミコおばちゃんのお家で見た龍神像の前で。子守歌が聴こえて……その後も度々見たけど、だいたい勇人がいる時だったかな」
あの時、確か勇人もあたしと同じような状態になったって周りの人は言ってた。
そして、それは山潮の神女の神憑りに似てるとキミコおばちゃんのお母さんは言ってた。
もしかしたら、勇人も同じように白昼夢を見ていたのかもしれない。
だったら、白昼夢を自分なりに解釈してあたしがそうなったのだと理解出来たんだろうけど。
あたしのぶつけた疑問に、勇人は答えてくれなかった。
ただ複雑そうな顔でどこか憂いすら見せるその表情を見たあたしは、今までにない雰囲気の彼に戸惑ってそれ以上の質問を重ねられない。
「……見てたんだね、瑠璃香も。いつから?」
逆に聞き返されたのがおかしいけど、それは勇人も見てたという肯定の上に成り立つ質問だから、あたしはそれ以上追求せず正直に答えた。
「確か、勇人と出かけて明石先輩や美紀さんと出会った時。キミコおばちゃんのお家で見た龍神像の前で。子守歌が聴こえて……その後も度々見たけど、だいたい勇人がいる時だったかな」