くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「いや……俺も悪かった。瑠璃香を心配させたくなくて黙っていたけど、やっぱり打ち明けるべきだよな」


勇人はあたしの肩を掴んで体を離すと、今までになく真剣な瞳であたしの目をまっすぐに見た。


「……俺、瑠璃香と家族になりたい。その気持ちは嘘偽りないし、永久に変わらないって誓えるよ。
だけど……約束、守れなかったらごめん」


不安げな感情が一瞬、勇人の瞳に大きく揺れた。


あたしは震える勇人の手のひらを自分の手で包み込んだ。


「大丈夫、あたしもいるから、ね?」


あたしの温もりが伝わったのか、少し冷たかった勇人の指先が温かさを取り戻した。


頷いた勇人は再びあたしを見てこう告げた。


「龍神祭の時、俺2年間入院したと言ったろ?
そんで何度も危篤になったって。
よく助かったなと医者には言われたけど、退院する時に担当医からこう告げられた。
俺の命はたぶん大人になるまで保たないだろう……って。

もしも18歳まで生きていられたら奇跡だと言われたよ。
入院時と同じような発作が起きたら命の保証はないってさ」


……え?


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