くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「……ありがとな、瑠璃香」
勇人もあたしの背中に腕を回して抱きしめながら、もう片手であたしの頭を優しく撫でてくれた。
「そうだな、おまえの言うとおりに諦めたくないよな。
俺だって夢や目標はたくさんある。一度しかない人生を他人に振り回されたくねえよ。
……だけどな、少しだけ待ってくれ。
くるうみだけは自力でクリアしたい。
くるうみが終わったら必ず瑠璃香の言った病院に行く。約束する」
勇人の言葉にあたしは半信半疑だったけど、勇人はいつも口に出した事は実行してたと思い出して無理やり自分を納得させた。
「うん、約束だよ。絶対に病院に行ってね。その証にゆびきりして」
あたしが左手の小指を出すと、勇人もそれに自分の小指を絡ませた。
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ま~す。指切った!」
「針千本はマジ勘弁して欲しいけどな」
勇人は軽口を叩きながら、あたしと絡めた指を離さない。
「勇人? もういいでしょ?」
あたしが不思議に思いながら顔を上げると、勇人の真剣で熱い瞳にぶつかり、なんだかドキッとしてうつむいた。
勇人もあたしの背中に腕を回して抱きしめながら、もう片手であたしの頭を優しく撫でてくれた。
「そうだな、おまえの言うとおりに諦めたくないよな。
俺だって夢や目標はたくさんある。一度しかない人生を他人に振り回されたくねえよ。
……だけどな、少しだけ待ってくれ。
くるうみだけは自力でクリアしたい。
くるうみが終わったら必ず瑠璃香の言った病院に行く。約束する」
勇人の言葉にあたしは半信半疑だったけど、勇人はいつも口に出した事は実行してたと思い出して無理やり自分を納得させた。
「うん、約束だよ。絶対に病院に行ってね。その証にゆびきりして」
あたしが左手の小指を出すと、勇人もそれに自分の小指を絡ませた。
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ま~す。指切った!」
「針千本はマジ勘弁して欲しいけどな」
勇人は軽口を叩きながら、あたしと絡めた指を離さない。
「勇人? もういいでしょ?」
あたしが不思議に思いながら顔を上げると、勇人の真剣で熱い瞳にぶつかり、なんだかドキッとしてうつむいた。