くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「瑠璃香、俺……瑠璃香に幸せにしたい。
俺と居られて良かった、そう言える大切な思い出を作りたいんだ」
「勇人……」
勇人が本気でそう言ってるのは解るよ。
だけど、なんでそんな事を急に言うの? となんとなく不安になった。
「あたしも勇人と素敵な思い出いっぱい作りたい。
これからだってたくさんできるよね? 勇人は長生きするもんね」
そうだよ。
勇人は大人どころか、おじいちゃんになってもあたしの隣にいるんだから。
孫ができて可愛がって……おじいちゃんバカしてね。
勇人って子どもより孫に甘そう。
そんな想像をするとおかしくて少しだけ笑えた。
「こら、何を笑ってんだ?」
勇人がコツンとあたしの額に拳を当てたから、あたしがさっきの想像を話たら、勇人はポリポリと髪を掻いて苦笑いした。
「確かに俺は子どもにゃ厳しくしそうだな」
「でしょ? ダメだよ、パパはでんと構えてなきゃ。勇人には似合わないか」