くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
~ちょっとした冒険
全長5kmの辰美島。
手付かずの大自然が残るこの島で、あたしは勇人と2人っきりで3日間過ごすんだ。
夏の日の無人島での3日間なんてロマンティック! と感動しそうなものだけど……
実際にはそんな風に思う暇もないほどに初っぱなからハードだった。
島に入ってすぐしなきゃいけないのは、ベースとなる寝床を見つけること。
人によっては簡単なテントもどきを作ったりするけど、一番いいのは洞窟なんかを利用すること。
広い洞窟を見つけて何組かのペアで使う事もあるけど、生憎とあたしと勇人が島に入った時点でめぼしい洞窟はみんな塞がってた。
午前中(とは言っても3時間)歩き回ってもいい場所は見つけられず、落ち葉を踏み鳴らしながら鬱蒼と草木が生い茂る森を歩いてるだけでもう疲れて嫌になってきた。
薮蚊に刺されてカユいし、木の枝であちこち引っ掻いて細かい傷ができるし、石や岩で歩きにくいったらありゃしない。
勇人はナイフ片手に黙々と木の枝や草を薙ぎ払いながらとにかく先を進む。
手付かずの大自然が残るこの島で、あたしは勇人と2人っきりで3日間過ごすんだ。
夏の日の無人島での3日間なんてロマンティック! と感動しそうなものだけど……
実際にはそんな風に思う暇もないほどに初っぱなからハードだった。
島に入ってすぐしなきゃいけないのは、ベースとなる寝床を見つけること。
人によっては簡単なテントもどきを作ったりするけど、一番いいのは洞窟なんかを利用すること。
広い洞窟を見つけて何組かのペアで使う事もあるけど、生憎とあたしと勇人が島に入った時点でめぼしい洞窟はみんな塞がってた。
午前中(とは言っても3時間)歩き回ってもいい場所は見つけられず、落ち葉を踏み鳴らしながら鬱蒼と草木が生い茂る森を歩いてるだけでもう疲れて嫌になってきた。
薮蚊に刺されてカユいし、木の枝であちこち引っ掻いて細かい傷ができるし、石や岩で歩きにくいったらありゃしない。
勇人はナイフ片手に黙々と木の枝や草を薙ぎ払いながらとにかく先を進む。