くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「冷たい!」
両手の手のひらで水を掬い喉に流し込む。
味はないはずなのに、甘く甘く感じるのは何でだろう?
ひんやりとした冷たさが運動して火照った体の熱を鎮めてってくれる。
「ん~~、冷たい! ほら勇人、早く早く! 冷たくて美味しいよ」
あたしは屈んだまま勇人に向かって手を振って見せた。
「わかった、わかった」
はしゃぐあたしを勇人は苦笑いしながら見守ってくれる。
残念ながら小川はあっても魚がいないから、お昼ご飯はサルナシの実と水だけで間に合わせた。
「ここをベースにするにはちょっと奥過ぎるし、適当な寝床もないからな……もう少し進んでみるか」
地図を広げながらどこら辺がいいか検討したけど、あたしは地理が苦手だから全部勇人にお任せした。
「それよりさ、ここのお水を持っていけないかな? 水筒か何かあれば」
あたしが提案してみると、勇人もそれを考えたと言う。
「まああと2日なら食わなくても生きられるが、とりあえず水がなきゃ危ないからな。ちょっとなんか拵えるか」
両手の手のひらで水を掬い喉に流し込む。
味はないはずなのに、甘く甘く感じるのは何でだろう?
ひんやりとした冷たさが運動して火照った体の熱を鎮めてってくれる。
「ん~~、冷たい! ほら勇人、早く早く! 冷たくて美味しいよ」
あたしは屈んだまま勇人に向かって手を振って見せた。
「わかった、わかった」
はしゃぐあたしを勇人は苦笑いしながら見守ってくれる。
残念ながら小川はあっても魚がいないから、お昼ご飯はサルナシの実と水だけで間に合わせた。
「ここをベースにするにはちょっと奥過ぎるし、適当な寝床もないからな……もう少し進んでみるか」
地図を広げながらどこら辺がいいか検討したけど、あたしは地理が苦手だから全部勇人にお任せした。
「それよりさ、ここのお水を持っていけないかな? 水筒か何かあれば」
あたしが提案してみると、勇人もそれを考えたと言う。
「まああと2日なら食わなくても生きられるが、とりあえず水がなきゃ危ないからな。ちょっとなんか拵えるか」