くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「勇人、海にダイビングしない?」
「は?」
目を開いて辺りを見回したあたしが提案してみると、なに言ってんだという勇人の顔にぶつかった。
「ほら、よく見てよ」
あたしは勇人がわかりやすいようにそこを指差した。
洞窟のある崖っぷちの一部がへこんでて、そこは波も穏やかで周りに障害物がない。
勇人の脚力を信じてみればギリギリに届くかどうかって距離だけど、一か八か賭けてみる価値はあると思う。
「なるほど、あっちに飛び込みゃいいんだな。確かにそれしかねえ、しっかり掴まってろ!!」
勇人は納得したが早いか、もう実行に移ってた。
2人を支えてた手を離して一瞬浮いた状態になった瞬間に両足の裏を岩壁に着け、力を溜めて思いっきりそれを蹴ると空中に躍り出た。
「ひゃああああっ!」
勇人に掴まってるとは言っても、落ちてく感覚は恐怖以外の何でもない。
ゴウッと潮風を切り裂いてただひたすら海に向かって落ちてく。
……けれど。
一瞬、あたしの中に妙な既視感が起きた。
怖くて閉じた目を開けてみると、勇人が……
勇人が青白い光に包まれてた。
「は?」
目を開いて辺りを見回したあたしが提案してみると、なに言ってんだという勇人の顔にぶつかった。
「ほら、よく見てよ」
あたしは勇人がわかりやすいようにそこを指差した。
洞窟のある崖っぷちの一部がへこんでて、そこは波も穏やかで周りに障害物がない。
勇人の脚力を信じてみればギリギリに届くかどうかって距離だけど、一か八か賭けてみる価値はあると思う。
「なるほど、あっちに飛び込みゃいいんだな。確かにそれしかねえ、しっかり掴まってろ!!」
勇人は納得したが早いか、もう実行に移ってた。
2人を支えてた手を離して一瞬浮いた状態になった瞬間に両足の裏を岩壁に着け、力を溜めて思いっきりそれを蹴ると空中に躍り出た。
「ひゃああああっ!」
勇人に掴まってるとは言っても、落ちてく感覚は恐怖以外の何でもない。
ゴウッと潮風を切り裂いてただひたすら海に向かって落ちてく。
……けれど。
一瞬、あたしの中に妙な既視感が起きた。
怖くて閉じた目を開けてみると、勇人が……
勇人が青白い光に包まれてた。