くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「姉ちゃんもドジだよな~自分ですっころんでケガするなんてさ」
と居間でくそ生意気な口をきいたのは、小5の弟の和也(かずや)。
「しょうがないじゃん、瑠璃香姉さんはあの体重だから普通より足に負担がかかるのよ」
と、これまた小憎らしい事を言うのが、中2の妹茉莉花(まりか)。
「まあまあ、仕方ないじゃん。瑠璃香は何もない場所で転ぶのが得意なんだからさ」
と、2歳年上の大紀(たいき)兄さんまで好き放題言う。
「……あのねえ! きょうだいなら少しはフォローしたらどうなの!?」
見学しにきた野次馬根性旺盛な3人にあたしが怒鳴りつけたところで、効果なんかあるはずもなし。
「瑠璃姉ちゃん、転んだの?痛い痛いかわいそう」
ひとまわり年が違う末の妹の香澄(かすみ)だけはあたしを心配して、ケガした足首をなでなでしてくれた。
あたしはかわいくなって香澄をぎゅうっと抱きしめる。
「ずいぶんときょうだいがいるんだ」
野島も少し驚いたみたいだけど、実はこんなものじゃなかったりする。
と居間でくそ生意気な口をきいたのは、小5の弟の和也(かずや)。
「しょうがないじゃん、瑠璃香姉さんはあの体重だから普通より足に負担がかかるのよ」
と、これまた小憎らしい事を言うのが、中2の妹茉莉花(まりか)。
「まあまあ、仕方ないじゃん。瑠璃香は何もない場所で転ぶのが得意なんだからさ」
と、2歳年上の大紀(たいき)兄さんまで好き放題言う。
「……あのねえ! きょうだいなら少しはフォローしたらどうなの!?」
見学しにきた野次馬根性旺盛な3人にあたしが怒鳴りつけたところで、効果なんかあるはずもなし。
「瑠璃姉ちゃん、転んだの?痛い痛いかわいそう」
ひとまわり年が違う末の妹の香澄(かすみ)だけはあたしを心配して、ケガした足首をなでなでしてくれた。
あたしはかわいくなって香澄をぎゅうっと抱きしめる。
「ずいぶんときょうだいがいるんだ」
野島も少し驚いたみたいだけど、実はこんなものじゃなかったりする。