くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
曾おばあちゃんが亡くなったのは十年前で、あたしはその時まだ保育園に通ってたから、まだ死というものが漠然としか分からなかったとき。
曾おばあちゃんはひ孫のなかでも特にあたしを可愛がってくれて、いまわの際であたしを枕元に呼んでこれを形見にとくれた。
『これはね……運命の人と持ち主を結びつけてくれる不思議な石。わたしもこれのお陰で曾おじいちゃんと逢えたんだよ。瑠璃香にもそうい人が現れるように……願ってるよ』
あたしはよく意味が解らなくて訊くと、曾おばあちゃんは石が導いてくれるよ、とだけ言い残して世を去った。
曾おばあちゃん……明石先輩はあたしの運命の人じゃないの?
亜美の手に渡したペンダントに問いかけてみた。
「あれ、クラスの野島じゃん。こんなトコでバイトしてたんだ?」
亜美が指差した先を見ると、カウンターから見える注文口の裏にあるキッチンでは確かに野島がブルーストライプ柄の制服を着て働いてた。
曾おばあちゃんはひ孫のなかでも特にあたしを可愛がってくれて、いまわの際であたしを枕元に呼んでこれを形見にとくれた。
『これはね……運命の人と持ち主を結びつけてくれる不思議な石。わたしもこれのお陰で曾おじいちゃんと逢えたんだよ。瑠璃香にもそうい人が現れるように……願ってるよ』
あたしはよく意味が解らなくて訊くと、曾おばあちゃんは石が導いてくれるよ、とだけ言い残して世を去った。
曾おばあちゃん……明石先輩はあたしの運命の人じゃないの?
亜美の手に渡したペンダントに問いかけてみた。
「あれ、クラスの野島じゃん。こんなトコでバイトしてたんだ?」
亜美が指差した先を見ると、カウンターから見える注文口の裏にあるキッチンでは確かに野島がブルーストライプ柄の制服を着て働いてた。