くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
今までのオレンジジュースにはない新鮮さと味の濃さと爽快感のある香り。
「美味しい……」
あたしが正直に呟くと、野島は満足げに頷いた。
「だろ? ふつうオレンジフロートだと100%っつっても濃縮したまがい物を使うけどな、この店はその場で搾って作った本物なんだぜ。
これが本物のオレンジフロートさ。
一度鈴本に食わせてやりたかったんだ」
「え……」
野島の言葉にまた胸が鳴る。
「だって鈴本クラス一食いしんぼじゃん。だからおまえの口に合えば……ってえ! なにすんだよ」
あたしはまたハンドバッグで野島をど突いた。
「うるさい!」
も、最低!
こんなバカにときめいた自分が本当にバカなんだわ。
あたしはふてくされてベンチに座るけど、野島とは顔も合わせたくないから背を向けてお店に顔を向けた。
オレンジフロートを飲み終えたら帰ろう、と決意して野島の言い訳をシカトしてたら、美紀さんに声をかけられて振り向けば、意外な提案をされた。
「ね、どうせなら一緒にお店を回りましょう。現役女子高生の意見をぜひとも聴いてみたいのよ。お時間と都合がよければ、ぜひお願いね」
「美味しい……」
あたしが正直に呟くと、野島は満足げに頷いた。
「だろ? ふつうオレンジフロートだと100%っつっても濃縮したまがい物を使うけどな、この店はその場で搾って作った本物なんだぜ。
これが本物のオレンジフロートさ。
一度鈴本に食わせてやりたかったんだ」
「え……」
野島の言葉にまた胸が鳴る。
「だって鈴本クラス一食いしんぼじゃん。だからおまえの口に合えば……ってえ! なにすんだよ」
あたしはまたハンドバッグで野島をど突いた。
「うるさい!」
も、最低!
こんなバカにときめいた自分が本当にバカなんだわ。
あたしはふてくされてベンチに座るけど、野島とは顔も合わせたくないから背を向けてお店に顔を向けた。
オレンジフロートを飲み終えたら帰ろう、と決意して野島の言い訳をシカトしてたら、美紀さんに声をかけられて振り向けば、意外な提案をされた。
「ね、どうせなら一緒にお店を回りましょう。現役女子高生の意見をぜひとも聴いてみたいのよ。お時間と都合がよければ、ぜひお願いね」