くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
もしかしたら、2人はもう他人じゃないのかもしれない。
あたしは2人の親しげな会話を聴くに耐えなくて、チュニックの裾を両手でギュッと握りしめた。
熱くなる瞼を閉じてこぼれそうな滴を落とすまい、とひたすら我慢する。
そのままだと不審に思われそうだから、すごいと言いながら、居間に飾ってある木彫りの龍を見上げる振りをした。
気付かれないようにしなくちゃ、先輩へのかなわない想いを抱いてるんだって。
瞼をギュッと閉じて顎を上げた刹那――
真っ暗なはずの視界に2つの光が輝いた。
――え?
涙が出ないようにしてゆっくり瞼を開けるけど、瞼を通すほどの強い光は見当たらない。
おかしいな、と思いながらまた目を閉じるとやっぱり見える。
今度は3つ……光の数が増えていた。
いったいどうした事か、目を開いては閉じると瞼の裏に見える光の数が増え続ける。
しかも、それは様々な形を取りつつあり、好き勝手に動き回ってる。
……どういうこと?
あたしは怖くなっていつものように不安を鎮めるために曾おばあちゃんのペンダントを掴むと、不思議なことに石がほんのりと温かく感じた。
あたしは2人の親しげな会話を聴くに耐えなくて、チュニックの裾を両手でギュッと握りしめた。
熱くなる瞼を閉じてこぼれそうな滴を落とすまい、とひたすら我慢する。
そのままだと不審に思われそうだから、すごいと言いながら、居間に飾ってある木彫りの龍を見上げる振りをした。
気付かれないようにしなくちゃ、先輩へのかなわない想いを抱いてるんだって。
瞼をギュッと閉じて顎を上げた刹那――
真っ暗なはずの視界に2つの光が輝いた。
――え?
涙が出ないようにしてゆっくり瞼を開けるけど、瞼を通すほどの強い光は見当たらない。
おかしいな、と思いながらまた目を閉じるとやっぱり見える。
今度は3つ……光の数が増えていた。
いったいどうした事か、目を開いては閉じると瞼の裏に見える光の数が増え続ける。
しかも、それは様々な形を取りつつあり、好き勝手に動き回ってる。
……どういうこと?
あたしは怖くなっていつものように不安を鎮めるために曾おばあちゃんのペンダントを掴むと、不思議なことに石がほんのりと温かく感じた。