くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
野島勇人(のじまはやと)。
あたしも亜美もつい最近クラスにいたのを知ったくらい存在感がなくて、はっきり言って空気だった。
勉強もスポーツもダメで得意なこともなく、ドジで弱気のおっちょこちょい。
外見も黒縁メガネに黒い髪を切りそろえたダサさ。
背は高いみたいだけどひょろひょろとした印象を受けて、あたしは断然対象外だよ。
しばらく見てると、野島はジュースを作ろうとして盛大に氷をこぼしたり、注文と違うアイスばかり盛ったり、お客さんの頭にアイスを乗せたり。
とにかくあわてんぼうでドジ。
クラスに居るときと同じように。
ガシャーン
あ、グラス割った。
「野島くんッ!君ねえ!!」
「ごめんなさいごめんなさい……」
社員らしい壮年の男性に怒鳴られ、野島は泣きそうな顔でぺこぺこと謝ってた。
う~~ん……
あたしもあんまり器用な方じゃないけど、野島くらいひどくはないわ。
「相変わらずドジで情けないね、野島くん。あれだから友達もいないんだろな」
あたしが何気なく言った言葉に、亜美がからかうように返す。
「なら、瑠璃香が友達になれば? 案外合うかもよ」
あたしも亜美もつい最近クラスにいたのを知ったくらい存在感がなくて、はっきり言って空気だった。
勉強もスポーツもダメで得意なこともなく、ドジで弱気のおっちょこちょい。
外見も黒縁メガネに黒い髪を切りそろえたダサさ。
背は高いみたいだけどひょろひょろとした印象を受けて、あたしは断然対象外だよ。
しばらく見てると、野島はジュースを作ろうとして盛大に氷をこぼしたり、注文と違うアイスばかり盛ったり、お客さんの頭にアイスを乗せたり。
とにかくあわてんぼうでドジ。
クラスに居るときと同じように。
ガシャーン
あ、グラス割った。
「野島くんッ!君ねえ!!」
「ごめんなさいごめんなさい……」
社員らしい壮年の男性に怒鳴られ、野島は泣きそうな顔でぺこぺこと謝ってた。
う~~ん……
あたしもあんまり器用な方じゃないけど、野島くらいひどくはないわ。
「相変わらずドジで情けないね、野島くん。あれだから友達もいないんだろな」
あたしが何気なく言った言葉に、亜美がからかうように返す。
「なら、瑠璃香が友達になれば? 案外合うかもよ」