くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「え~~! 嘘だろ!? まだ光ってんじゃん。なあ、鈴本?」
野島が素っ頓狂な叫びを上げてあたしに同意を求めてきたけど、あたしは複雑な気持ちですぐにはうんと首を振れなかった。
なぜ、あたしと野島だけ龍が光って見えたのかわかんないけど、問題はそんな事じゃなくて……。
重要なのは、なぜあたしと野島には見えて、先輩と美紀さんに見えなかったのか。
この組み合わせはなんでよ!?
神さまのイタズラですか?
どうせなら、あたしは先輩と一緒になって同意したかった。
ほんの些細な事でも、共通点が生まれたら嬉しかったのにな。
「おい、鈴本……」
あたしが一向に返事しないからか、苛立った野島の声が横から聴こえて、視界の隅に伸びてきたヤツの腕が見えた。
「触らないでッ!」
あたしは野島の手が触れる前に払おうと右手を振り上げ、ヤツの手に触れた刹那――
体の中で小さな爆発が起きたような衝撃と電撃みたいな痛みを感じ、一瞬で目の前が白くなって体全体がふわりと浮く浮遊感を感じて反射的に目を閉じた。
……歌?
誰かが歌ってる?
昔のわらべ歌みたいな……。
野島が素っ頓狂な叫びを上げてあたしに同意を求めてきたけど、あたしは複雑な気持ちですぐにはうんと首を振れなかった。
なぜ、あたしと野島だけ龍が光って見えたのかわかんないけど、問題はそんな事じゃなくて……。
重要なのは、なぜあたしと野島には見えて、先輩と美紀さんに見えなかったのか。
この組み合わせはなんでよ!?
神さまのイタズラですか?
どうせなら、あたしは先輩と一緒になって同意したかった。
ほんの些細な事でも、共通点が生まれたら嬉しかったのにな。
「おい、鈴本……」
あたしが一向に返事しないからか、苛立った野島の声が横から聴こえて、視界の隅に伸びてきたヤツの腕が見えた。
「触らないでッ!」
あたしは野島の手が触れる前に払おうと右手を振り上げ、ヤツの手に触れた刹那――
体の中で小さな爆発が起きたような衝撃と電撃みたいな痛みを感じ、一瞬で目の前が白くなって体全体がふわりと浮く浮遊感を感じて反射的に目を閉じた。
……歌?
誰かが歌ってる?
昔のわらべ歌みたいな……。