くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
……だけどだけど。
ほんの1センチ手前で先輩の息が微かに頬にかかって。
「きゃああっ!」
意識が現実と認識した瞬間に自分から飛び退いて、テーブルの脚に思いっきり頭をぶつけましたし。
「大丈夫かい?」
明石先輩はそんな勘違いドジ女なあたしにさえ優しいまま。
う゛わあああ、どうしようどうしよう!
あたし、先輩にキスしそうになっちゃったよお!
恥ずかしくて恥ずかしくて、もう泣きたくなってきた。
顔が赤いって解るし、もう先輩を見られないし見せられない。
穴があったら入りたいってこういう時に言うんだわ。
ぐずぐず鼻をすすってるあたしに、先輩はペーパーナプキンを差し出してくれた。
あたしは受け取れないけど、先輩は優しくこう言ってくれる。
「鈴本さん、ありがとう。でも、人を好きになることを恥じる事はないよ。好きになれば相手が欲しいと思うのは自然な心理なんだ。僕は残念ながら受けることはできないけど、僕を選んでくれて嬉しかった。ありがとう」
それを聞いて受け取ったペーパーナプキンで盛大に鼻をかんでも、先輩は微笑んで見守ってくれた。
先輩にとってあたしはあくまで後輩で、異性として意識されないんだと改めて知って悲しくなったけど、なんだかちょっとだけ元気が出た気がした。
ほんの1センチ手前で先輩の息が微かに頬にかかって。
「きゃああっ!」
意識が現実と認識した瞬間に自分から飛び退いて、テーブルの脚に思いっきり頭をぶつけましたし。
「大丈夫かい?」
明石先輩はそんな勘違いドジ女なあたしにさえ優しいまま。
う゛わあああ、どうしようどうしよう!
あたし、先輩にキスしそうになっちゃったよお!
恥ずかしくて恥ずかしくて、もう泣きたくなってきた。
顔が赤いって解るし、もう先輩を見られないし見せられない。
穴があったら入りたいってこういう時に言うんだわ。
ぐずぐず鼻をすすってるあたしに、先輩はペーパーナプキンを差し出してくれた。
あたしは受け取れないけど、先輩は優しくこう言ってくれる。
「鈴本さん、ありがとう。でも、人を好きになることを恥じる事はないよ。好きになれば相手が欲しいと思うのは自然な心理なんだ。僕は残念ながら受けることはできないけど、僕を選んでくれて嬉しかった。ありがとう」
それを聞いて受け取ったペーパーナプキンで盛大に鼻をかんでも、先輩は微笑んで見守ってくれた。
先輩にとってあたしはあくまで後輩で、異性として意識されないんだと改めて知って悲しくなったけど、なんだかちょっとだけ元気が出た気がした。