くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
あたしたち鈴本家のみならず、地元の子ども達なら一度は遊びに来る社交場とも言える場所。
今のお店は御年88歳という米寿のサチお婆ちゃんがやってる。
そんなお年でも昔と変わらずに接客もレジも全部こなし、台所に立つ息子夫婦を手助けしてる。
「サチお婆ちゃん、こんにちは!」
あたしが大声で挨拶すると、すこし腰が曲がってるけど杖も突かずにサチお婆ちゃんが姿を現してくれた。
「あらぁ、瑠璃香ちゃんに亨くんじゃねが。よしよし、氷をば食べるね?すぐ支度すべ、すわっちょりな。瑠璃香ちゃんはイチゴ練乳で亨くんはメロンとレモンだったべな。そちらのわらす達はなにがええ?」
サチお婆ちゃんは椅子を4脚出すとあたし達に勧め、野島と美紀さんに注文を訊いた。
「あ、俺は……婆ちゃんのお勧めでいいよ」
野島がそう言うと、美紀さんも「わたしも」と言ったから、サチお婆ちゃんは台所に引っ込んで冷凍室から氷を出す。
「驚いた……みんなの好きなメニューを覚えてるの?」
取材のためにカメラを用意しながら美紀さんが言うから、あたしは頷いて付け足した。
「うん、サチお婆ちゃんは今まで接した人の顔やメニュー全部覚えてるんだよ。人が本当に好きなひとなの」
今のお店は御年88歳という米寿のサチお婆ちゃんがやってる。
そんなお年でも昔と変わらずに接客もレジも全部こなし、台所に立つ息子夫婦を手助けしてる。
「サチお婆ちゃん、こんにちは!」
あたしが大声で挨拶すると、すこし腰が曲がってるけど杖も突かずにサチお婆ちゃんが姿を現してくれた。
「あらぁ、瑠璃香ちゃんに亨くんじゃねが。よしよし、氷をば食べるね?すぐ支度すべ、すわっちょりな。瑠璃香ちゃんはイチゴ練乳で亨くんはメロンとレモンだったべな。そちらのわらす達はなにがええ?」
サチお婆ちゃんは椅子を4脚出すとあたし達に勧め、野島と美紀さんに注文を訊いた。
「あ、俺は……婆ちゃんのお勧めでいいよ」
野島がそう言うと、美紀さんも「わたしも」と言ったから、サチお婆ちゃんは台所に引っ込んで冷凍室から氷を出す。
「驚いた……みんなの好きなメニューを覚えてるの?」
取材のためにカメラを用意しながら美紀さんが言うから、あたしは頷いて付け足した。
「うん、サチお婆ちゃんは今まで接した人の顔やメニュー全部覚えてるんだよ。人が本当に好きなひとなの」