予言と未来
ウィンVSライネス
翌日。
愛光達は闘技場へ向かった。
「……うわ、昨日より人 多くない?」
レイムの言う通り、観客席に居る人の人数は、昨日の1.5倍くらいは居そうだ。
「今年は来客数 多いみたいですよ? 何てったって、決勝で戦う2人は まだ子供なんですもの。」
「リホ、それ どっからの情報?」
「てか他人事みたいに言うなし。」
愛光とウィンの突っ込みに、リホは のほほんと笑っている。
「個人的には どっちが勝っても良いよねェ。賞金は貰える訳だし?」
「え~!? アイカあたしの事 応援してくれないの~!?」
ウィンの悔しそうな顔を見ると、何だか笑えて来てしまう。
「ま、2人共 頑張ってねェ。」
愛光が手を振ると、それに合わせてリホ、リー、レイムも手を振る。
「おうっ! 行って来るぜ!」
「…………。」
元気に手を振り返すウィンと、無言で歩き出すライネス。
彼等は、それぞれの控え室へと入って行った。