予言と未来
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村へ帰った愛光達は、ルーヴと共に、大聖堂へと やって来た。
一通り大爺様に報告した後、リホが愛光達に向き直った。
「ウィロアと言う悪魔が言っていた通り、予言には続きが在ります。皆には伝えていない、続きが。」
「何で、言わなかった?」
眉を顰めて訊くウィンに、リホは静かに頭を下げる。
「御免なさい。でも、出来れば予言を実現したくは無かったから。」
「どうゆう意味だよ? あたし達は、予言を実現させて、2界を護る為に集まったんだろ!?」
尚も喰って掛かるウィンを、レイムが手で制する。
「聞かせて、リホ。」
レイムの冷静な声に、ウィンは漸く落ち着き、微かに頭を下げて、項垂れた。
「はい。先ずは、予言を最期迄 伝えます。」
リホの言葉に皆が頷くと、リホは静かに目を閉じた。