予言と未来
龍の姫
☆
ああ、イラ様……。
私は禁忌を犯してしまいました。
穢れた種とされる悪魔との間に、
子を創ってしまいました。
貴方様は きっと、
お怒りに なるでしょう。
私に罰を与えるでしょう。
それは甘んじて受け入れます。
それが責任と言うもので、
全ての定めでも在るのですから。
しかし、どうか、この子にだけは、
情けを掛けて下さい。
この子には、何の罪も無いのです。
私は、この子の力を
封じようと思います。
代償として、
この子の龍の力が
弱まってしまうとしても。
どうか、この子に――
――女神様の ご加護を……。