予言と未来
(……友美……。)
友達なんて、要らないと思ってた。どうでも良いと思ってた。
でも、人間、自分が1番 可愛いのだ。
だから、友美が自分を守る為に愛光を捨てたのは、当然の事だ。
(……解ってる、のに……。)
辛い。
凄く、胸が痛い。
「はーあぁ、残念だったわね。」
ひとしきり笑った美雪が、愛光を見た。
「これで あんたの友達は居なくなったわ。だから、楽しみに しててね?」
美雪の顔は、今迄 見た中で1番 意地悪だった。
「学校に来れないように してやるから。」
「…………。」
愛光は、何も言わなかった。
言えなかった。
この日を境に、愛光はクラス全員から無視されるように なった。
可愛いと人気だったのに、それ以上に、美雪の力は絶大だった。