予言と未来



「もう、一生 会えないんだ。」


「……そんなに遠いの?」


「うん。とっても、とっても、遠いとこ。」



友美の頬に流れる涙を指で拭って、愛光は眩しい程の笑顔を向けた。



「旅に出てね、未来は自分の手で創れるって知ったんだ。」


「……自分の手で……。」


「うん。どんなに辛くても。」



いじめられても。



「どんなに苦しくても。」



罪を犯しても。



「どんなに堕ちても。」



自分で自分が許せなくても。



「自分の未来を創るのは、自分なんだよ。」



貴方も きっと、気付いたよね?




















――ライネス。

< 252 / 258 >

この作品をシェア

pagetop