予言と未来



気が付くと、愛光は契約の門の前に立っていた。



「アイカ!!」



名前を呼ばれて見れば、あちこち傷だらけに なりながらも元気そうな仲間の姿。



「良かった! 皆 無事だっ――。」


「遅いですよ!!」



愛光の言葉を遮り、声を荒げるリホ。



「え、な、何?」


「色々 在ったんだよ。説明は移動しながら するから、兎に角ライネスの とこに行こ!」



レイムが愛光の手を握る。



「え、ライネスの とこに!?」



先程イラに あんな事を言われた所為か、愛光の胸が どきっと高鳴る。



そんな愛光の様子には気付かずに、リホ達は直ぐに変身すると、空へ翔び立った。



「そんなっ!!」



リーヤの背中でレイムから、悪魔が言っていた事を聞いた愛光は、思わず声を上げた。



5対5だったにも関わらず、仲間達は こんなに ぼろぼろに なっているのに。



(大丈夫なのかなぁ……。)



ライネスは嫌いなタイプの筈なのに、何故か気になってしまう。



「急いで彼の とこに行かないと!」



レイムの言葉に、愛光は頷いた。

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