予言と未来
大会
それから愛光達は、様々な所へ行った。
しかし、唯 旅を続けるだけでは、強くは なれない。
どうすれば良いのだろうと、皆が途方に暮れていた時、辿り着いた王都で、魔法や武術を使った大会が開催される事を知った。
「魔法大会?」
「そ。魔法とか、ライネスみたいに剣とか使って戦うんだってさ。」
ウィンの手に在る1枚の紙を、ライネス以外の全員が覗き込む。
「どれどれ?
『第16回 魔法大会、6月2日 開催。
場所:王宮隣のコロシアム。
年齢制限 無し。
武器、魔法 使用 可。
トーナメント形式。
リタイア在り。
殺人 禁止。
怪我は自己責任と する。
優勝者には賞金10万円、準優勝者には賞金5万円 贈呈。』
だって。」
紙の内容を、レイムが読み上げる。
「面白そうだろ? 実戦も経験 出来るし、死ぬ事も無いし。おまけに賞金 付きだし。」
その情報を入手して来たウィンは、得意そうに そう言った。
「そうですね。出てみた方が良いかも知れません。皆は どうですか?」
「出る事には賛成だよ。でも うちは不参加。」
リホの質問に、レイムが答えた。