恋愛は他人を中心に廻っているらしい
まあ、しょうがないかと、あきらめのような、ため息を吐く。
そこには、今にも崩れおちそうなほど、弱り果てた男がいた。
「俺は、裕也の最初の相手だ」
何の最初の相手だよ。っといいたいが、あえて、スルーする。
分かるよそのくらい。
だって、おとなだし。
「何もわかっていない、裕也を好きになった。
裕也はちゃんと俺を好きになってくれた。
けれど、それが、本当の恋なのか愛なのか、本当は、裕也は分っていなかった。
だから、それに俺はつけこんで、すりこみのようにしたんだ。
確かに、好きになって愛してもくれた。
けれど、それ以上の人を見つけたんだ・・・・」
それって、本当には、裕也は愛していなかったって、自分で言っているようなもんではないのだろうか。
まあ、真実なんて本人しかわかりはしないけれど。
いや、本人でも分からない事はいっぱいある。
「俺に・・・、沙希を愛しているんだって、一番に守って一生大事にしたいって・・・。
言ったんだ・・・。
沙希も、
『お兄様ごめんなさい。
けれど、私、裕也を誰よりも愛しているの・・・。
だから、お兄様にも、裕也は譲れないわ』
そういいながら真剣に・・・。
裕也も
『おれ、ちゃんとあんたを愛していた。
けど、今はだれよりも、沙希を愛している』
そう、言われてしまった」
心に刺さるようなそのことばが、この男の心を貫いたのだろうということは、理解できた。
納得しようと、諦めようと・・・。
思わず、深く溜息をつき、ここで、こんなおせっかいなど自分はしなくてもいいとは思ったものの、それもできずに、雪花は
「ほら、まったく、ココアでも入れてやるから、家に入りなさい」
そういって、軽く慰めるように肩を叩いて、家に入っていく。
お人よしもいい所だろうと、自分で、自分に苦笑いする。
「っつ!!」
後ろから微かに、啜り泣く声を我慢している音が聞こえた。
雪花はそんな音を耳のはしにとらえながら、前を向いて、進んでいると、後ろからの軽い衝撃。
「は?」
そこには、今にも崩れおちそうなほど、弱り果てた男がいた。
「俺は、裕也の最初の相手だ」
何の最初の相手だよ。っといいたいが、あえて、スルーする。
分かるよそのくらい。
だって、おとなだし。
「何もわかっていない、裕也を好きになった。
裕也はちゃんと俺を好きになってくれた。
けれど、それが、本当の恋なのか愛なのか、本当は、裕也は分っていなかった。
だから、それに俺はつけこんで、すりこみのようにしたんだ。
確かに、好きになって愛してもくれた。
けれど、それ以上の人を見つけたんだ・・・・」
それって、本当には、裕也は愛していなかったって、自分で言っているようなもんではないのだろうか。
まあ、真実なんて本人しかわかりはしないけれど。
いや、本人でも分からない事はいっぱいある。
「俺に・・・、沙希を愛しているんだって、一番に守って一生大事にしたいって・・・。
言ったんだ・・・。
沙希も、
『お兄様ごめんなさい。
けれど、私、裕也を誰よりも愛しているの・・・。
だから、お兄様にも、裕也は譲れないわ』
そういいながら真剣に・・・。
裕也も
『おれ、ちゃんとあんたを愛していた。
けど、今はだれよりも、沙希を愛している』
そう、言われてしまった」
心に刺さるようなそのことばが、この男の心を貫いたのだろうということは、理解できた。
納得しようと、諦めようと・・・。
思わず、深く溜息をつき、ここで、こんなおせっかいなど自分はしなくてもいいとは思ったものの、それもできずに、雪花は
「ほら、まったく、ココアでも入れてやるから、家に入りなさい」
そういって、軽く慰めるように肩を叩いて、家に入っていく。
お人よしもいい所だろうと、自分で、自分に苦笑いする。
「っつ!!」
後ろから微かに、啜り泣く声を我慢している音が聞こえた。
雪花はそんな音を耳のはしにとらえながら、前を向いて、進んでいると、後ろからの軽い衝撃。
「は?」