The string tied.


わたしに消しゴムを渡した矢樹は、体勢を戻し、鞄に手をかけ席を立った。




そして矢樹は、




「じゃ。」


わたしに向かってそう挨拶をしてくれた。




その時点で、もう教室にはわたしたちを含めて4〜5人しかいなかった。

それを知っていたわたしは何故かチャンスだと思ってしまい、


「あ!あのさ!、、部活とか、、何すんの??、、サッカーとか?」


と、今までの会話に関係もない質問を突発的にしてしまった。

おまけに、
何の根拠もないのに、サッカーという言葉が口をついて出た。
< 9 / 34 >

この作品をシェア

pagetop