1Pの……。
死神
高層ビルの屋上から
飛び降りて死のうと思っていたら
黒い服着た男が
後ろに立っていた。
「止めんなよ」
俺の言葉に
男は首を横に振る。
「止めません」
そう言ってジッと俺を見る。
見られていると
やりずらい。
「どっか行けよ」
文句を言うと
「私は死神です。あなたがきちんと自殺できるか見守ります」
ニコニコ笑顔。
変な奴。
黒いスーツに青白い顔。あ……足が浮いている。
ホンモノか?
まぁどうでもいいけど。
「男に二言はない!」
そう言いながら
下を見ると目がクラクラする景色。
やっぱ怖い。
今日は止めようかな。
「冷蔵庫に高級プリンが入ってましたよ」
男の言葉にふと思い出す。
思い切って買った500円のプリン。
あれを食べないと死ねない。
「思い出させてくれてありがとう」
プリン。
プリン食べなきゃ。
俺は礼を言い
安全な場所へ移動しようとすると……身体が宙に浮かぶ。
男に押されて
高層ビルから落下。
「あなたが死なないと、私が食べれないでしょう」
そんな声が
ずーっと遠くに聞こえた。
【完】
飛び降りて死のうと思っていたら
黒い服着た男が
後ろに立っていた。
「止めんなよ」
俺の言葉に
男は首を横に振る。
「止めません」
そう言ってジッと俺を見る。
見られていると
やりずらい。
「どっか行けよ」
文句を言うと
「私は死神です。あなたがきちんと自殺できるか見守ります」
ニコニコ笑顔。
変な奴。
黒いスーツに青白い顔。あ……足が浮いている。
ホンモノか?
まぁどうでもいいけど。
「男に二言はない!」
そう言いながら
下を見ると目がクラクラする景色。
やっぱ怖い。
今日は止めようかな。
「冷蔵庫に高級プリンが入ってましたよ」
男の言葉にふと思い出す。
思い切って買った500円のプリン。
あれを食べないと死ねない。
「思い出させてくれてありがとう」
プリン。
プリン食べなきゃ。
俺は礼を言い
安全な場所へ移動しようとすると……身体が宙に浮かぶ。
男に押されて
高層ビルから落下。
「あなたが死なないと、私が食べれないでしょう」
そんな声が
ずーっと遠くに聞こえた。
【完】