本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
掴まれた手が熱い。
いつもより焦っている先輩の声。


私、彼に話しかけるつもりだった?いや、隣の女の人?それともあの女の子?


追いかけてどうするつもりだったんだろう。




「・・・わからない」




ボソっと呟いた言葉、これが一番正解だと思う。私、あの人の何にそんなに依存していたんだろう?


ああそうか。私が依存していたのは彼の言葉にじゃない。暴力にだ。




暴力を振るわれることに依存していた。
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