本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
「性欲だって一緒。触れてみたいや抱きしめてもらいたいなんていうのも性欲の一つ。だからその3つを『したい』って思える相手こそ好きってことなんじゃないかなとあたしは思うのよ。で、さくらはどうなの?」




たこ焼きをそっちのけで亜樹さんと遥さんが詰め寄ってくる。間違いない。全部翔くんと『したいこと』だけど・・・



「あいちゃん、あいちゃんのその臆病なとこも不器用なとこも全部含めて主査は好きなんだから自分らしくでいいんだよ」




「遥さん・・・」




「そうそう。難しく考えるからおかしくなるの。思ったように動けばいい。たまには気持ちのままに動いてみなさい」




「亜樹さん・・・」




そっか。難しく考えるからダメなのか。だったらそのとき伝えたいと思ったときに伝えよう。



きっとそれは間違いのない本当の気持ちだから。
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