本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
「おはよう、さく」




「おはよう」




彼もすごくカッコ良くて。いつものスーツ姿もステキなんだけど細身のパンツも綺麗目の服装も似合ってる。



2人で電車に乗って向かった先は私の最も苦手で克服したかった場所。




「本当にプラネタリウムでいいの?でも・・・」




「いいの。見えないかもしれないけど説明してくれるだろうし、行きたいって思えたから」




人生初のプラネタリウム。小学校の遠足は気分を悪くして入れなかったんだ。



もうその頃から夜盲症が始まっていたのかもしれない。



だから、絶対にくることはないと思っていたのに私は彼とどうしてもここに来たかった。
< 325 / 470 >

この作品をシェア

pagetop