本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

ほんの一瞬忘れてしまったキミ

掴まれた手を離されてその男の人を見た。澄んだ瞳、長身でスーツをラフに着こなしたその人に一瞬目を奪われた。



綺麗な男の人。って私ってば何、考えてるの。




「あ、す、すいませんでした」




「いえいえ。あまりに無我夢中で走っていくもんだから止めなきゃいけないと思って」




「す、すいません。ちょっと車を追いかけていて」




「車?走って車を追いかけようとしたんだ。それくらい焦ってたってこと?」
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