本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
亜樹さんがそう言った瞬間に風が吹いて、彼、広重さんと視線が重なった。


その瞳に吸い込まれそう。




「そっか。君が翔真の・・・あっ、亜樹そういえば翔真は?せっかく近くに来たからお前らに会って帰ろうと思ってちょっと待ってたんだよ」




「あーっ、えーっと翔真はちょっとヤボ用で。あたしたちも今からご飯行く約束してるのよ」




「あ、あの、良かったらお礼を兼ねてご一緒しませんか?亜樹さんともお知り合いみたいだし」


気がつくと私はその人の腕を掴んでた。ふと見上げるとまたさっきみたいに優しげに微笑む彼がいた。



「じゃあご一緒させてもらおうかな」
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