本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
それでも先輩は何度か部室を覗いてくれたけど私はその度、話すこともせず先輩を避け続けたんだ。




あの日、大好きになった気持ちは髪の毛と一緒に儚く散らさなきゃいけない。



そう思いながら・・・。




卒業式の日、部員全員で先輩を送り出すからと部室に行ったけど私は目を合わせることなく一言。




「卒業おめでとうございます」




「ありがとう」





もう、会うこともない。
さよなら、私の大好きな人。
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