私はヴァンパイア
ローズのような純血のヴァンパアイは特

別なヴァンパアイ対応の武器で心臓を貫

かれるか頭を離されないかぎり塵にはならない。

「さっ 任務も終えたことだし、帰るか!」

「ああ」



血だらけの龍とローズが宿舎の廊下を歩いていた。

「帰ったらまずシャワーだな、部屋についてたかな?」

ローズは血で真っ赤になった手を舐めな

がら部屋の人を起こさないよう小声で話

した。

「ああ まったくだ。」


「きゃっ!」

龍が言い終わる前に、ローズでもない龍

でもない叫び声が聞こえた。

「つ...!」

二人の血色に染まった目を向けた先には

「みう!」

信じられない光景を目にし、微かに震え

ている みうがそこに立っていた。

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