私はヴァンパイア
五夜 あなたとは違う
「さ••桜さん!?」

はっと何かに気付いたようにローズの方に怯えきった目を向けた。

「最悪」と小さくつぶやいて龍はため息
をついた。

「どうすんだ  記憶を消すか?」

「いや・丁度いい みうなら・・」

ローズは言いかけて微かに頭を横に降っ


「みうには、本当の私を知っていて欲し
い」

龍はもう一度ため息をつくと

「ここじゃなんだから、外に出るぞ 話はそこからだ」

ローズの言葉を聞いてみうの警戒心が解けたらしく、黙って二人に付いて外に出た
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