私はヴァンパイア
クソ

お兄様の事は一回忘れるんだ

今はみうと龍も居る

ここから逃げることを考えるんだ

私の能力は使えない

じゃあ龍は?

私は男達が後ろを向いている間に龍に口の動きで話した

「私の能力は使えない、龍はどうだ」

龍は首を横に振った

どうする?

何か手はないか?

2人共薬を飲まされたこの状態、血を飲んだってダメかもしれない

普通ならこの方法を選ぶが、龍の傷が塞がっていない、多分薬の効果だろう

もしこの状態で致命傷を負えば例えヴァンパイアの私や龍でも死ぬ可能性もある

クソ

「うっ!」

何だ?こいつの蹴り妙に効くんだよな

「お前のお兄様から命令だ、お前達を痛めつけろ。だとさ」

なっ!

男達はそう言うと剣や短剣を腰から抜いた

気絶していたみうが目を覚まし震えている

「お前には俺の仲間が随分お世話になったな。ハンターさんよ」

男達は龍に短剣を突き立てた

「龍!」

この腕さえ自由になれば!


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