私はヴァンパイア
いてぇ

「ハハ、どうだ壁に刀で貼り付けになる気分は」

出血で頭まわんねぇ

「うぐ…」

男は腕に刺さっている刀をひねった

「無様だな」

「つっ…殺……して…や……る」

真面に会話できねぇ

「そんな事出来ない位ボロボロにしてやるよ」

そう言うと男は後ろにある刀を取った

「どう足掻いたって逃げられねぇよ」

肩に刀を突き付けながら男は笑った

フン

「逃げる気なんて鼻からねえよ」

男はニヤリと笑うと刀を握って居る後ろに力を込めた

ズ…

「つ…あっ……ん…」

肩が焼ける様に痛い

そう逃げる気なんて鼻からない

ただあいつが来るまで待つんだ
< 28 / 60 >

この作品をシェア

pagetop