私はヴァンパイア
え?

気が付くと龍をベッドに押し倒し牙を立てて居た

口の中に甘い感触が残る

「…うっ…」

龍の首から牙を抜いた

首には赤い血が流れ、牙の跡が残っていた

「…大丈夫…か?ローズ…」

龍の息が荒い

今の状況が少しずつ頭に入って来る

「…私……」

龍の腕が肩と腰に廻り抱き寄せられる

「大丈夫だ」

身体に龍の優しい声が響き身体が暖かくなるのが自分でもわかった

私は暫く龍に身を預けた



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