私はヴァンパイア

「いいから黙れ」

零を強引に黙らせ傷を治す

零はもうなにを言っても私の意見は変わらない事がやっと分かった様だ

「申し訳ありませんでした」

「零は謝るしか出来ないのかよ?」

少しからかい気味に龍が声をかける

「さて、行きますか」

今まで一切口を開かなかったミナミだが、大分調子が戻ったみたいだ

ズルッ

血で足を滑らせる

うわ、一体どんだけだよ

「開けるぞ」

やっと着いたお兄様の部屋に手をかける龍

よし

「開け…」

「ちょっと待って!」

あー

「何だよミナミ!」

「あ、ほらほら丸腰じゃなんでしょ?」

ミナミはそういうと、上着の内側から5丁拳銃を出す

「はあ?お前どこにそんなに…」

龍、その考えが正しいぞ

「んー、もう1丁ー」

……まだあるのか

「あり?」

……おいおい

「それは銃じゃないよな」

「簡単に言うと、お菓子、ですよね」

龍と零が呆れ口調で言う

「んーこれじゃないなー……あ、有った有った」

背中からもう1丁を発掘する

呆れる…
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