淡く儚い月に見守られ
「あたしもまた見てみたいなぁ、今度みせてくれます？」

「もちろん、二人の時間が合えばいつでもいいよ。もちろん天気が良くないと見る事は出来ないけどね」

杏奈はこの時これでまた二人で会う口実が出来たと喜びをかみしめており、さらに口実をつくる杏奈。

「ありがとうございます、楽しみにしていますね。ところであたし明日は一日オフなんです、遥翔さんは？」

「僕も夕方には終わるけど、どうして？」

「じゃあうちに来てください。手料理作って待っていますから一緒に食べましょう」

杏奈の手料理を食べられる嬉しさがありつつも一つの懸念を示す遥翔。

「杏奈ちゃんの手料理食べられるのは嬉しいけど大丈夫かな？　他の住人に見つかると厄介だよ」

「見つからないようにすれば大丈夫ですって、遥翔さんだって今こうしてあたしを家に呼んだじゃないですか。それに芸能人同士のご近所付き合いがあってもいいでしょ？」

遥翔はそんな楽観視する杏奈に疑問を感じていた。
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