淡く儚い月に見守られ
第十一章『病の発覚』
二人が会えない状況になってから二ヶ月ほどがたっていた。
この頃になると杏奈も芸能界で頭角を現し、その名前も全国に知れ渡っていた。
対して遥翔の人気は相変わらずとてつもなく、この日も精力的に翌月に控えたライブツアーのリハーサルを行っていた。
そんな中の痛みが我慢できなくなった遥翔は時折顔をしかめるそぶりを見せており、気になった五十嵐は休憩時間に遥翔に様子を尋ねる。
「どうしたの遥翔、何だか辛そうな表情をしているじゃない。どこか具合が悪いの?」
「心配しなくても大丈夫だよ何ともないから。ちょっと疲れているだけだって」
「それなら良いんだけど体調管理も仕事のうちよ、具合が悪いならちゃんと言ってね」
「分かったよ、大丈夫だから心配しなくていいって」
本当は具合が悪いのにもかかわらず遥翔は元気なそぶりを見せたが、実は心配をかけまいとついた嘘であり立っているのも辛いほどであった。
この頃になると杏奈も芸能界で頭角を現し、その名前も全国に知れ渡っていた。
対して遥翔の人気は相変わらずとてつもなく、この日も精力的に翌月に控えたライブツアーのリハーサルを行っていた。
そんな中の痛みが我慢できなくなった遥翔は時折顔をしかめるそぶりを見せており、気になった五十嵐は休憩時間に遥翔に様子を尋ねる。
「どうしたの遥翔、何だか辛そうな表情をしているじゃない。どこか具合が悪いの?」
「心配しなくても大丈夫だよ何ともないから。ちょっと疲れているだけだって」
「それなら良いんだけど体調管理も仕事のうちよ、具合が悪いならちゃんと言ってね」
「分かったよ、大丈夫だから心配しなくていいって」
本当は具合が悪いのにもかかわらず遥翔は元気なそぶりを見せたが、実は心配をかけまいとついた嘘であり立っているのも辛いほどであった。