淡く儚い月に見守られ
「何言ってんのよ颯太君、こんな病気早く治して元気になるんでしょ? そうだ、颯太君の病気が無事に治ったらおねえちゃんからご褒美あげる。何が良いか考えておいて」

とっさに口をついて出てしまった言葉であったが、杏奈の颯太を応援したいと思う気持ちには変わりはなかった。

「良いの? 分かった僕がんばるよ。そういう事だから明日から少しの間遊びに来られないんだぁ、ごめんね」

「あぁ分かった、だから気にするな。がんばって早く体から悪い虫なんか追い出しちゃえ」

「うんぼくがんばるよ! ご褒美何が良いかなぁ?」
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