淡く儚い月に見守られ
実はこの時徳永医師は急いで遥翔のマネージャーである五十嵐に電話をかけていた。
「もしもし五十嵐さんですか? 遥翔さんの主治医の徳永ですが」
『徳永先生ですか、何でしょう』
「実は困った事になりまして」
『遥翔の身に何かあったんでしょうか?』
なによりも先に遥翔の身を案じる五十嵐。
「いえそういう訳ではないのでご安心下さい」
『でしたらなんでしょう』
「実は遥翔さんが気付いてしまったようなんです。看護師にそれまでの副作用の症状が無くなってずっとぼーっとする事が多くなったけどどうしてなのかって聞いてきたようなんですよ。先生を呼んでほしいって言ったそうなんですがとりあえず今日は忙しいから明日にしてほしいって言ってあります。もうこれ以上隠しておけないかもしれません。いかがなさいましょう」
徳永医師の言葉に五十嵐は焦りを感じていた。
『出来るだけ隠してください。それでもだめなら仕方ありません、真実を言うほかありませんね』
「分かりました、出来るだけ頑張ってみます」
「もしもし五十嵐さんですか? 遥翔さんの主治医の徳永ですが」
『徳永先生ですか、何でしょう』
「実は困った事になりまして」
『遥翔の身に何かあったんでしょうか?』
なによりも先に遥翔の身を案じる五十嵐。
「いえそういう訳ではないのでご安心下さい」
『でしたらなんでしょう』
「実は遥翔さんが気付いてしまったようなんです。看護師にそれまでの副作用の症状が無くなってずっとぼーっとする事が多くなったけどどうしてなのかって聞いてきたようなんですよ。先生を呼んでほしいって言ったそうなんですがとりあえず今日は忙しいから明日にしてほしいって言ってあります。もうこれ以上隠しておけないかもしれません。いかがなさいましょう」
徳永医師の言葉に五十嵐は焦りを感じていた。
『出来るだけ隠してください。それでもだめなら仕方ありません、真実を言うほかありませんね』
「分かりました、出来るだけ頑張ってみます」