淡く儚い月に見守られ
「早速だけど初仕事が決まったわ」

「ほんとですか、どんな仕事ですか?」

「グラビアの仕事、急で悪いけど早速明日撮影よ」

「はいっあたし頑張ります」

社長室を後にすると早速杏奈はこの喜びを遥翔にメールで伝えた。

「遥翔さんやりました! あたしのマネージャーが決まって初仕事も決まったの」

『やったな! それでマネージャーは誰なんだ?』

「畑中さんて言う人」

この名前を聞いてピンときた遥翔。

『もしかして畑中美咲さんか?』

「そうです、遥翔さん知っているんですか? きれいな人ですよね、あたしあんまりきれいな人だからビックリしちゃった」

『良く知っているよ、確かにきれいな人だよな。聞いた話では若い頃モデルをしていたみたいだ』

「やっぱりそうだったんですか? そうじゃないかと思ったんです、きれいな人ですものね。でもどうしてそんな人が今ではマネージャーなんてしているんですか?」

『残念ながら芽が出なかったそうだ。この業界実力だけじゃどうにもならないからな? そうか、あの人なら信頼できるよ。良い人がマネージャーになったな』

遥翔からそう言われ何故か嬉しくなる杏奈。
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