淡く儚い月に見守られ
第六章『ライバル』
その後もコンスタントに仕事に恵まれ忙しい日々を続けていたある日、杏奈は久しぶりに社長室に呼ばれた。
「杏奈喜んで、この前発売した写真集だけどね、売れ行きがものすごく好調よ、まだ発売して間もないけどこの様子だと重版間違いないわ」
「ほんとですか? すごく嬉しいです」
満面の笑みで喜びを表現する杏奈。
「それともうひとつ、さっき出版社から連絡があって今度新しく創刊される女性ファッション誌にあなたをモデルとして起用したいそうよ。あなたと専属契約したいって」
「それほんとですか?」
「えぇほんとよ、これでまた一つ大口契約が取れるわね、おめでとう杏奈」
「ありがとうございます」
この時の杏奈は思いもかけない知らせに浮かれてしまいものすごく声が弾んでいた。それに気付いた岩崎が釘をさす。
「だけど注意してね、この前はあなたの実力と言ったけどでもそれだけじゃないわ、あなたの事だから言わなくても分かっていると思うけどマネージャーの畑中さんや周りの人たちの支えがあっての事よ」
「もちろん分かってます。そうですよね、あたし一人の力じゃ何もできないんですよね」
まるで自分を戒める様に呟く杏奈、そんな杏奈にもう一つ嬉しい知らせが待っていた。
「杏奈喜んで、この前発売した写真集だけどね、売れ行きがものすごく好調よ、まだ発売して間もないけどこの様子だと重版間違いないわ」
「ほんとですか? すごく嬉しいです」
満面の笑みで喜びを表現する杏奈。
「それともうひとつ、さっき出版社から連絡があって今度新しく創刊される女性ファッション誌にあなたをモデルとして起用したいそうよ。あなたと専属契約したいって」
「それほんとですか?」
「えぇほんとよ、これでまた一つ大口契約が取れるわね、おめでとう杏奈」
「ありがとうございます」
この時の杏奈は思いもかけない知らせに浮かれてしまいものすごく声が弾んでいた。それに気付いた岩崎が釘をさす。
「だけど注意してね、この前はあなたの実力と言ったけどでもそれだけじゃないわ、あなたの事だから言わなくても分かっていると思うけどマネージャーの畑中さんや周りの人たちの支えがあっての事よ」
「もちろん分かってます。そうですよね、あたし一人の力じゃ何もできないんですよね」
まるで自分を戒める様に呟く杏奈、そんな杏奈にもう一つ嬉しい知らせが待っていた。