君と私、私と君
電話越しでも苦笑いなのがよく分かる。



「えーでも」



『でもじゃない!ほら、恭介くんも待ってるよ!』



『ちょ・・・!牧田っ!』



電話越しに恭介の声が聞こえる。



恭介。大澤恭介。



私の幼馴染みで、一緒のクラス。



いつもと言っていいほど一緒にいる。



『・・・ぇ、ねえ!学校来るの?てか、来て!強制だから!』
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