君と私、私と君
恭介は、ふはっとはにかむ。



ついでに、私の頬を両手で挟まれる。



でも、軽い力だから痛くはない。



ただ、口がタコさんになった。



「ひょうふへ、ははして」



私の頬を挟んだまま、ぷっと吹き出す恭介。



「ちゃんと日本語喋れよ、タコ」



と、笑いながら言う。



「はほじゃはいほん。いいはら、はやふははし・・・ふっ」
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