君と私、私と君
「ねえ、妬いたでしょ?」



「っ!!」



私が小声で告げると、葵ちゃんの動きが止まった。



「だいじょーぶ。私と恭介は付き合ってないよー」



「愛月・・・まさか、確信犯っ」



私は気付いてないかのように、「んー?」とだけ答えた。



「安心して。私、葵ちゃんの味方だから!それに、恭介なんてこっちから願い下げ」



葵ちゃんの顔は怒ってたけど、どこかホッとしているようにも見えた。



「さ、早く行かなきゃね!」



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