君と私、私と君
そう言ったのは私なのに、葵ちゃんが先に歩きだす。



「あー!葵ちゃん、待ってよぉ!」



葵ちゃんと腕を絡める。



「ちょ、愛月!牧田!待てって!」



そんなの、無視!あは。



「特に愛月!お前、バッグ!」



「あ、忘れてたー。あははっ」



葵ちゃんと私は立ち止まり、恭介が追い付くのを待つ。



「ったく!お前、さっきの何なんだよ!」
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