君と私、私と君
が。



「や、行くなって!」



恭介に後ろから抱き締められる。



おっ・・・と。



勢いよかったけど、恭介が後ろにいたから倒れずに済んだ。



視界には恭介の顔。



「・・・と、何でかな?」



目をパチクリさせて問うと。



「あ、やー・・・その。なんつーか、お前が居なきゃ楽しくないわ」



片眉を上げて、はにかんだ。
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